VISAとは
VISAは、アメリカのカリフォルニア州の銀行バンクアメリカが1958年に発行したBankAmeriCard がもとになっています。1973年にカリフォルニア州で金融機関間組織として設立され、1976年からVISAという名前を使用するようになりました。今では世界一のクレジット決済機関となっています。
VISA International(ビザ・インターナショナル)は全世界の20000以上の金融機関によって保有されています。加盟店は2000万以上、カード保有者も13億以上。
本体のVISA International Service Associations の他に、法人化されたVISA USA、VISAヨーロッパ、VISA カナダの3社と、法人化されていないVISA アジアパシフィック、VISA LAC、VISA CEMEDAがグループを構成し、それぞれ地域の売上高に応じて代表をVISAインターナショナルの取締役会に出しています。
実はVISA各社自体はカードを発行していません。VISA自体は決済システムの開発、運営、メンテナンス、ブランド管理・マーケティング等を行う非営利法人です。カードは会員会社(プリンシプルメンバー)が発行しています。日本では三井住友カード株式会社が有名ですね。ただそのほかにもVISAカードを発行している会社はいくつもあります。
尚、VISA(ビザ)といえば、ある国に入国する際に必要となる許可証(査証)もビザですが、クレジットカードのVISAとは全く違いますので、混同しないように(誰しも最初は戸惑いますが、そのうち直ぐにわかりますよね)。
MasterCardとは
VISAと並ぶクレジットカードの2大ブランドの一つがMasterCardです。こちらも金融機関同士の組織という形態で運営されています。母体となったのは1966年でカリフォルニア銀行を中心に設立されたICA(Interbank Card Association)です。MasterCardという名称を用いるようになったのは1979年からです。その後1985年にEurocard(ユーロカード)と提携し(その後合併)、ヨーロッパで最も強いカードといわれています。
MasterCardもVISA同様、それ自体はクレジットカードの発行をしていません。あくまでMasterCardと提携をした企業がMasterCardに代わってクレジットカードを発行しています。会員金融機関およびカード会社は約25000社、加盟店は全世界で2400万以上です。ショッピング利用額は毎年1兆円以上にのぼります。日本ではUFJニコス株式会社、株式会社ライフ(ライフカード)、株式会社オーエムシーカード、株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)などがMasterCardを発行しています。
ATMネットワークの名前はCirrus(シーラス)、こちらも有名ですね。MasterCardのみならずJCBのクレジットカードもCirrus(シーラス)で利用できることがあります。あなたのクレジットカードの裏面にもCirrus(シーラス)のマークがありませんか? またMaestroというデビットカードも発行しています。
マイナーマスター問題とは
マスターカード(Mastercard)のステッカーのある加盟店でマスターカードを提示したのに使えないというケースが以前は稀にあり、この問題をマイナーマスター問題と呼んでいました。原因は、マスターカードの中でも発行したての発行者や、発行枚数の少ない発行者の発行したマスターカードが加盟店のシステムで認識されないことでした。
この問題がインターネット上で論じられていることもありますが、大抵古い情報です。今ではきちんと対策も採られているようで、マイナーマスター問題が生じることはまずないでしょう。海外に行くとマスターカード(Mastercard)しか受け付けてもらえないケースもあるので、VISA等の他のクレジットカードと別にマスターカードも持っていくことに越したことはないでしょう。今や無料で作れるマスターカードもあるのですから。
アメリカン・エキスプレスとは
アメリカン・エキスプレスの創業は約150年前、米国ニューヨーク州で生まれました。ただし「エキスプレス」(急行便)というその名が示すとおり、元々は運送業者でした。馬や馬車で西部への荷物の配送等を行っており、まだアメリカン・エキスプレス社は金融サービス自体は営んでいませんでした。しかし、その最も大きな得意客は金融機関であり、通常の小包の他、株券や金、小切手等の貴重品の運搬を行っていました。そのうちに貴重品を運ぶより自ら金融業務を行ったほうが早いということになり、1882年にマネーオーダー(郵便小為替のようなもの)サービスを、また1891年にはトラベラーチェック業務を開始し、これが急激に人気を得て、一躍金融サービスの雄となりました。またこれらの金融サービスを行う上でヨーロッパの金融機関とも提携等が不可欠となり、パリ事務所は1895年にオープンしています。1905年には当時のニューヨークの移民の玄関口エリス島の公式通貨交換業者として指定されました。
アメリカン・エキスプレスが最初にクレジットカードを発行したのは1958年のことです(ゴールドカード発行は1966年)。アメリカン・エキスプレスは年会費も高く、加盟店側にとっても手数料が高いのですが、逆にステータスシンボルとしてもてはやされ、バブル時代まで急速に業績を伸ばしてきました。日本でも「出かける時は忘れずに」という宣伝で有名になりましたよね。しかしその後経済環境の悪化、多角化のツケ、さらにあまり高すぎた手数料が原因となった加盟店からの反旗(加盟店がアメリカン・エキスプレスの提示を拒否。ボストンではボストン茶会事件(Boston Tee Paty)ならぬボストン手数料事件(Boston Fee Party)と呼ばれているのが笑えます)等がおき、右肩上がりの伸長は現在はとまっています。ただそれでもステータスシンボルとしての地位は相変わらずで、以前より多少加入しやすくなったことはむしろ歓迎すべきことです。
上記のとおり、アメリカン・エキスプレスはどちらかというとステータスシンボル的カードです。会費は1万円以上し、その分サービス内容も充実しています。ただ、金融機関系クレジットカードに比べると加盟店数は少ないので、VISAやMastercardよりは使いにくいです(私も以前海外にいったときにそういうことを知らずにわざわざアメリカン・エキスプレスを作って持っていったのですが、結局別にもっていたVISAカードばかり使っていました)。その点は覚悟して、ステータスシンボルと割り切って作りましょう。
現在はゴールドカードよりさらに上のプラチナカード、あるいはユーザーからの申し込みはできないブラックカード(センチュリオンカード)が垂涎の的となっています。
どうしてもアメリカン・エキスプレスを安く欲しいという方は、サービス内容は多少異なりますが<セゾン・アメリカン・エキスプレス>という手があります(年会費1万円以下)。
アメリカン・エキスプレス・カードの付帯特典
アメリカン・エキスプレスのクレジットカードは、一般カードにあたるグリーンカードでも年会費12,600円と、他のブランドのゴールドカード並みの年会費です。だからといって決済機能やポイント制度がよいとは決していえませんが、付帯特典はスゴいです。付帯保険や旅行予約サービスなどは他のカードでもありうるとしても、以下のような特徴的なサービスまで付帯しています。リッチでストレスフリーな旅行を楽しみたいという方には魅力的なクレジットカードだと思います。
○ 空港ラウンジ
グリーンカードでも国内9カ所、海外2カ所(ホノルル、仁川)の空港ラウンジを無料で利用できます。
○ 無料ポーター
成田空港および関西国際空港で、空港内の駅改札口やバス停とチェックインカウンター・到着ロビーの間を、専任スタッフが荷物を持って運んでくれます。
○ 手荷物無料宅配
成田空港、中部国際空港および関西国際空港で、帰国時にスーツケース1個を無料で自宅まで配送してもらえます。
○ トラベル・バリューギフト
年間50万円以上カードを利用すると、成田エキスプレス・グリーン車片道チケット等と交換できる、トラベル・バリューギフトがもらえます。
さらにゴールドカードなら以下のようなサービスも。
○ キャンセル・プロテクション
突然の出張や病気・ケガによる入院などにより、カードで購入済みの旅行やコンサートに行けなくなった場合、キャンセルに伴う損害(キャンセル費用)の補償を受けられます。
○ リターン・プロテクション
購入した商品を返品しようとしたが販売店が返品を受け付けてくれない、といった場合にアメリカン・エキスプレスが代わりに返品を受けてくれます(購入日から90日間)。